企画書原案_06
■仮タイトル
神薙幻想古書店へようこそ(仮)
■ジャンル
現代モノ、美少女
■ゲームコンセプト
・幻想的な本屋さんを舞台にした本との出会いと別れの話
■セールスポイント
・明るさと切なさを兼ね備えた物語の緩急
・日常生活に潜む非日常の表現
・プレイした人が本を読みたくなるような読書愛のある雰囲気
■世界観設定
・舞台は現代日本の都心からは外れた街
・一見なんの変哲もない本屋は桜並木の通りに位置する
・本屋の中はいたって普通だがとある一冊を手にすると『本が好きか』をその不思議な本に識別され、特別に幻想世界の本屋に招待される
・幻想世界の本屋はズラッと壁際に本棚が配置されていて、中央には大きな桜の木がそびえて桜の花びらが頭上を覆う光景が広がっている
・幻想世界では亡くなった本の魂を成仏させる儀式が存在する
・その人に相応しい本を『運命の一冊』と呼び、その本は人の心を救うことができる
■ストーリー
新生活を迎えた大学生の主人公は、田舎から引っ越してきてまずはバイト探しを始めた。田舎よりはマシとはいえど、家賃の安いエリアを選んだので周囲にデパートはなく、大層なバイト先はない。もっと魅力的なバイト先はないかなと翻弄している中で、偶然通りかかった美しい桜並木に隠れるように小さな木造の本屋を見つける。
店内は質素極まりない寂れた本屋だったが、主人公は本屋の留守番を任されていたというこの本屋の主人の娘であるヒロイン1に一目惚れして通い詰めることに。
連日のように通い詰める主人公に対し、ヒロイン1が「よかったら働いてみませんか?」と誘いを受ける。もちろん働きたいと主人公は即諾すると、ヒロイン1はなぜか一冊の豪華な装丁を施された本を手渡す。
「しかるべき時に、相応しい貴方が開いてくださいね」と言われ、本を開いてみたが中身は普通の小説のよう。家に帰り、ヒロイン1と仲良くなるために読書を楽しむ主人公。とても面白い内容に引き込まれ、すぐに読了してしまう。その直後、本が光りを放ち、目を開けた瞬間には壁一面に本棚を有する図書館のような場所に迷い込む。
「ようこそ、今日からお仕事するバイトさんですね?」
中央にそびえて頭上を覆い尽くす桜の木の前には、古い本屋で留守番をしていたヒロイン1の姿。主人公は幻想的な本屋でのバイトを始めることになるのだった。
■キャラクター
○メインヒロイン1
・キャラクタータイプ「世話焼きでしっかり者の女子校生」
・性格:しっかりとした考えと常識を持っている
自分のことには無頓着
本の匂いを嗅ぎ分けるというちょっと特殊なフェチ持ち
・目標:たくさんの本と出会うこと(現在)
たくさんの人に運命の一冊と出会ってもらう(未来)
・その他:本屋番をしている女子校生。正体は本屋の中に隠された幻想古書店の店主であり、誰よりも本を愛する女の子。幻想図書館には彼女が認めた本好きしか入れない。時間の概念が存在しないいわゆる意識の世界なので、一生のうちにすべてを読めない読書愛好家のための世界をよく利用している。最初は自身が本を楽しむだけに留まっていたが、数々の出会いをしていく内にお客さんに運命の一冊と出会ってほしいと願うようになる。
○メインヒロイン2
・キャラクタータイプ「ほんわかしたロリ系女子大生」
・性格:つねにボーッとしている
忘れっぽい上に深く物事を考えない
・目標:新しい恋を見つける
・その他:主人公の大学に通う女子大生。何度も恋を失敗してきたため、新たな恋に臆病になっている。男性が苦手で絶対に二人きりにならないようにしたり、目を見るのは三秒までにしたりと、相手に気を持たせないよう自分なりにルールを設けている。だが、無意識に上目遣いやちょっと仲良くするとくっつくので気を持たせる結果に。
恋愛をした経験がないので、理想の恋を知るための本を読みたいと考えている。
○メインヒロイン3
・キャラクタータイプ「予測不能な変人OL」
・性格:思ったことに対してひねくれた行動するため自分で自分を理解していない
自分が嫌いで自分を騙さない気が済まない性格
・目標:自分を理解すること
・その他:駅前の中小企業にてOLをしている女性。誰もその正体を理解していないが、本屋には度々顔を出している。平気で嘘をつくので、その時々で言うことが違って掴みどころがない。なぜか主人公を気に入りだし、神出鬼没ながら主人公に付きまとう。主人公が出入りしている幻想古書店の存在を知り、いつの間にか本好きとなって招待される。実は好きなもののためには努力を惜しまない。自分が自分で理解できないことに悩み、運命の一冊を見つけるために奮闘することになる。
○メインヒロイン4
・キャラクタータイプ「ボーイッシュな体育会系女子」
・性格:勝ち気で物事は全力で臨むタイプ
男勝りな性格の裏には子供大好きで赤ちゃん言葉を使う一面もある
・目標:ずっと引きずる後悔をどうにかしたい
・その他:街の高校に通う女子校生。本とは一切無縁の存在で本屋には顔を覗かせないが、主人公がとあるハプニングを彼女にしてしまって顔見知りとなり、本屋を訪れるようになる。強気で同級生の男子を引っ張るタイプの子のため、大学生の主人公へ憧れを持つ。一度だけ部活で悔しい思いをしていて、その過去を払拭したい思いがある。
○主人公
・キャラクタータイプ「流されやすい現代人青年」
・性格:他人に影響されやすい
周りが見えず、一つのことに囚われやすい
・目標:ヒロイン1と仲良くしたい(現在)
運命の一冊をお客さんに届ける(未来)
・その他:田舎から引っ越してきた大学生。バイト先を探している内にヒロイン1と出会い、幻想古書店に辿りつくこととなった。最初はヒロイン1目当てのバイトだったが、幻想古書店に導かれたお客さんが運命の一冊と出会っていく光景を目の当たりにして、自分も誰かの人生を大きく変える一冊を届けたいと本と向き合うことに。